ブラジルだより」カテゴリーアーカイブ

メンバーが直接訪伯した際の報告がメインです。

7月31日時点でのブラジルの洪水状況

4月末からの大雨により、広範囲に甚大な被害の遭った、ブラジル南部の洪水。
当HPでも何度か触れてきましたが、あれから3か月、現在の様子はというと、、、

ポルトアレグレの街中はほぼ通常の生活に戻れているそうです。
ちょうど「あいたか日記」でメンバーの貴子が載せているので参考にしてみてください。

今回の初めてともいえるブラジル南部地域での大洪水でしたが、
悪いことばかりではなく、ブラジル人の優しさや思いやりの国民性が大いに発揮され、
人々の助け合いの精神(現地メンバーは「他助協力」(他人を助け合う精神)と表しています)に
感激する場面も多々あるそうです。

さらに驚いたのは、毎年11月に行われている「にほんまつり」を今年も開催する方向で
動き始めたとのこと!もちろん、例年のような大規模(総動員数平均3万人)な内容は
無理ですが、「復興の希望になるから」との理由で前向きに捉えているそうです。

日本なら「こんな時にまつりなんて、、、」「被害者に悪いから自粛しなければ、、、」と
なりがちなところが、国民性の違いですね。

どちらも善し悪しがあり比較するものでもありません。ただ今言えることは
「私も応援に行きたい!手伝いたい!!」。
二宮町の生徒さんから預かったお手紙も直接届けたいし、まつりや復興のお手伝いがしたい!
と切望しても、肝心の地元の空港が水没し、年内いっぱいはかさ上げの工事で閉鎖とのこと。
隣町の軍の設備を利用し一日30便ほどの民間機の運航はあるそうですが、
チケットを取るのも難しく今は断念せざるを得ません。

せめて遠く日本から地道に情報を伝えブラジルを正しく理解してもらう努力をしようと思います。。。

↓南伯援護協会前。この建物の一階が全滅。真ん中に見えるバスがリオグランデドスル州内の日系人1世の人達の健康管理のために行っている「巡回診療」用に、日本の企業から寄贈された大型バス。中に
診察用の器具も多く乗っていましたが残念ながら完全に水没してバスごと使用不可に。日常は戻ってきつつあるものの、まだまだ完全復旧には時間もお金も掛かります。

ブラジル(勝手な)七不思議①

七つだけでは収まらない?!私の感じた不思議をご紹介します。

まずはキッチン周り。

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こちら、見ての通りシンクです。が、なぜか二つなんです。
繋げれば日本の一般的な使い易い広さになるのですが、分かれていることで
非常に使いにくい・・・(>_<)

そこかしこでキーになるのですが、ブラジル人はとても見た目にこだわるそうなので、
特にインテリアに関しては機能性より見た目重視のデザインになりがち。
その典型がキッチン周りに現れています。

こんな、ちょっと違った日本ではあまりお目に掛からない物など
気になったことを触れていきます。。。

ゴルフコース

ブラジル・ポルトアレグレ市は人口約140万人(神戸市とほぼ同じ)、
中心部には大型ショッピングセンターやマンションが建ち並びます。

その都心のど真ん中になんとゴルフコースがあります。その名も
「ポルトアレグレ・カントリークラブ」(1930年開設)。

たまたまご縁があってプレーすることが出来ましたが、とても町中とは思えない
手入れの行き届いた緑豊かな広いコースにすぐ目の前に見えるマンション群のロケーションには
ただただ驚くばかり。

(後ろには建設中のマンション)

ブラジルでのゴルフ人口は多くはないそうです。
ここポルトアレグレ市でもやはり富裕層の贅沢な遊びという位置づけ
(一昔前までの日本の状況に似ているかも・・・)。
そのせいかプレイヤーはみな穏やかかつ親切で、時間制限もないことから
追いついても何も言わず他のホールに移動してくれます。
スタートだけ予約時間に済ませればあとはプールで泳いだりラウンジで過ごしたりと
一日自由気ままなプレーを楽しめます。

今の季節は夏ですがまだ本格的な暑さではなく、また湿度が低いので日差しは強くても
日陰や風が吹くと涼しさを感じます。この日も朝から日差しはありましたが汗をかいても
カートでの移動中(キャリーを勤めた姪が運転)に乾いてしまう心地よさでした。

ただ、気を付けないといけないのは「日焼け」。ブラジルの南部は赤道が近いので
紫外線も強く、油断するとすぐに焼けます(涙)
ブラジル人は日焼けを好む(姪は自宅に出張日焼けサロン?を呼ぶことも)ため、
健康的に見えますが皮膚がんも多いそうです。
過度な日焼けには気を付けましょう。。。

ベラノポリス市に行ってきました

12月11日(月)、ベラノポリス市を理事長(右から2人目)と通訳担当のブラジル支店支店長と
共に訪問しました。

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二宮町とベラノポリス市の生徒さんの文通を提案した当時(現)市長夫人(左)と
現教育長(左から2人目)、担当の先生の三名とベ市の教育の現状の説明を受け
(詳細は別の記事で)お互いに質疑応答のあと11校ある内の1校を訪問しました。

返事を書いてくれた生徒さんの中から代表で1クラス約30名と対面し、挨拶のあと
生徒さん達からの質問に応えました。

「日本の様子を書いてもらえて様子が分かって嬉しかった」「日本ではどこに行けば
マンガがたくさんあるの?」など、感想や質問などいろんなお話が出来ました。

最後に二宮町の生徒さんへのお返事(139通)を受け取って記念写真を撮ってお別れしました
(お手紙については別の記事で)。

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このあと庁舎を訪問し市長との再会を果たしました(この件も別の記事で)。

ー続くー


メルカード(市場)

ポルトアレグレの中心地には市場があります。

魚から野菜、乾物からオリーブオイルなどあらゆるものが売っています。
市場の建物内の周囲に飲食店が建ち並び、また二階にも和食もあり
市場といっても卸の人だけでなく一般の人で賑わっています。

その中で一際賑やかなのが鮮魚コーナーです。
6軒ほどの大きくはないコーナー内で各売り場からお客さんを呼び込む声が
元気に飛び交っています。

このコーナーには日系人の商売人がよく訪れるらいく、私にも日本語で
「おいしいよ!」「いらっしゃい!」と声を掛けてきました。
時は午後、驚いた私が「Bon dia!」(おはよう!)と言うと
「こんにちは!」と正しい挨拶を返してくれました(笑)

余談ですが、こちらのトイレ(banheiro)は入口に女性が立ち、
手に5回ほどトイレットペーパーを巻き付けて一人一人に手渡していました。
受け取った紙しか使えないのは辛いところです(^^;)

このトイレ事情やインフラについてはまた他の機会で触れますね。
これはブラジルに限った話ではなく、世界に目を向けると
日本の生活環境がいかに恵まれているかがよーく分かります。
国内ではなにかと日本叩き(自己批判、自国肯定感の低下)が目に付きますが、
もっと日本・日本人は自信を持っていいんだ!と思わされます。

日本と比べると不便だったり面倒だったり不思議なことも多々あるブラジルですが、
それでもやっぱりブラジルはいいです♫♫♫

日本食料理店①

ポルトアレグレには日系人は多くはいません。
それでも日本食料理店は増えてきていて、高級寿司店や食堂的なお店、
完全和食のお店などどこも日本で食べるのと同じくらい味に工夫があり
美味しいです。

今回は先日お昼に行った「壇上(だんじょう)」をちょっとご紹介。

こちらのお店の1番のオススメメニューは「ラーメン」です!
とうことで、今回はチャーシュー麺を頼んでみました。

名前のチャーシューは少しパサついていて味も染み込みがイマイチでしたが、
スープが美味しくて、すべて飲みきってしまいました(^^;)

他にも寿司、味噌汁、焼きそばなど懐かしい(←まだ一月なのに(^^;))
日本食が並んでいます。

お値段は48レアル、1レアル約30円計算で約1,500円なので決して安くはありません
(むしろブラジルの一般的なビュッフェ形式より高い)が、お客さんが絶えません。
みなさん器用に箸を使ってふつーに食されています。
郷土料理(日本食)が受け入れられているのはとても嬉しいですね。

こんな日が来るとは!

思わなかった!

という出来事が。

現在毎月開催しています講習会「遠くて近いブラジルを知ろう」の中の
ポルトガル語講習会は、元は私が個人的に勉強を教えてもらっていた
日系ブラジル人二世のナターリア・マユミさんとの出会いがきっっけでした。

このマユミさんとは「菜の花ウォッチング」に出店していた私たちNIELAのブースに
ブラジルからいらしていた両親とたまたま立ち寄られた時に思い切って声を掛けて
ポルトガル語を教えてもらうようになりました。

途中パンデミックで勉強会は休止になりましたが交流は続き、
さらに昨年末マユミさんがブラジルに帰国されてもメールやオンラインで
交流を続けていました。

そのマユミさんと、なんとこのブラジルの地で先日再会を果たせたんです!

↑ポルトアレグレ市の中心地にて。今年は市制239年、その市制成立に貢献した人物の記念碑の前で
(すみません、編集が出来次第載せます(^^;))


マユミさんはパラナ州内のサンパウロまで飛行機で1時間ほどの所、
かたや私は今リオグランデ・ド・スル州のアルゼンチンに近い所、
隣の州同士とはいえ片道1500キロほどの距離があり、日本のような新幹線も高速バスもない
ここブラジルではそうそう簡単に会うことは難しいのですが、
マユミさんが6時間掛けて会いに来てくれました♫

約30年の間に7回の渡伯のべ9ヶ月ほどの滞在の間に個人的な知り合いと、
それも自分で作った友達とブラジルで会うなんてこと、まったく想像もしていない出来事です。
人生、ほんとなにがあるか分かりません。私のささやかな人生でもいろんな事を経験しましたが、
良い人との出会いはなにより貴重であると学びました。
このマユミさんとの出会いもまさにその中のひとつ。まさか二宮町の片隅でポツンと暮らしている
自分が、日本の反対側のブラジルで日本で知り合った友達と会うことになるなんて!

来年1月からこのマユミさんによるポルトガル語の講習会が新しく始まります。
毎月第2土曜日の9:00-11:00の予定です(近々「広報にのみや」に掲載予定)。
現在の講師による内容はポルトガル語では非常に重要な発音を中心にした基礎編を、
マユミさんには会話を中心とした内容でお届けします。

日本語検定2級を取った上にブラジルからのリモートなので、リアルなブラジルの情報も
教えてもらいながら進めようと考えています。

お陰様で受講生の方も増え、マユミさんの協力も得て、来年からまた新たに開催しますので、
よろしくお願いいたします。。。

ブラジルの日本まつり②

日本まつりには多くの出店がありますが、今年の密かな目玉は
ブラジルで超人気インフルエンサーの「OlaGUTI」の
グチさんエリさんご夫婦のコーナーでした。

私の姪っ子の一人とパチリ。グチさんは習字で希望の文字を書いてくれます
(一枚5レアル=約1,500円)。
独特な存在感のある文字に多くのお客さんが和やかに順番を待っていました。

グチさんエリさんはYouTubeのとおり爽やかで、人気なのも納得!
カルチャーエリアの隅の最小のコーナーにも拘わらず、
終日列が絶えず休憩出来ているのか心配になるほどでした。

見かねて水とジュースと日本から持ってきたたべっこどうぶつ一袋を
エリさんに渡したら「大好きです!」と流ちょうな日本語で喜んでくれました(^^)/

エリさんはアメリカで写真の勉強をされたそうで、優しい目線で撮った素敵な作品も
展示・販売されていました。思わず私も購入(^o^)←のちほど載せます。。。

実はこのグッチさんとは不思議なご縁がありまして・・・

と、長くなりましたのでその話はまた別の機会に(^_-)

ブラジルの日本まつり

去る11月17~19日にブラジルはリオグランデ・ド・スル州で
第10回日本まつりが行われました。

当州の日本まつりは元々は日系人のコミュニティーによる
敬老会が起源でした。

そこから発展してコロナ禍ではインターネットでの開催となりましたが
10回目となる今年は昨年までの警察学校から場所を変えて
「Parque de exposição Assis Brasil de Esteio」という展示貿易センターで
盛大に行われました。

あいにく初日の金曜日は朝から雨に見舞われ夜間には珍しく激し雷雨が降り続きましたが、
土曜日の午後からは晴れ間が差し日曜日には気持ちのいい青空が広がる好天に恵まれ、
来場者も延べ10万人近くもあったとのこと。

会場内は日本文化(カルチャー)、アニメ、舞台&櫓と三箇所に分かれ
それぞれでテーマに合わせた展示や体験など様々な工夫を凝らした催し物で
大盛況でした!

*展示の一部、盆栽のコーナーの様子です。

ポルトガル語人口は意外に多い?!

お陰様で毎月の講習会が好評につき(すみません、自画自賛…)
当協会の理事長が調べてみたのが『ポルトガル語圏』。


ポルトガル語圏

(いろいろ見にくくてすみません)

『世界人口白書2023』によると世界の人口は80億4500万人、
その中で2億8000万人は多いか少ないか…私個人的には多いと感じました。
勝手にマイナーな言語と思っていたので(^^ゞ

ちなみに言語人口の割合では概ね世界で第6〜7番目くらいだそうです
(調査方法によって異なるのでここでのデータは概算です。ご了承ください)

そのうち日本とブラジルのいろんな比較を載せられたら、と思います
(あくまで「そのうち」です、あしからず…(^^ゞ)